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貧乏みかん

(1月26日/2014)

今日、畑で小松菜やホウレン草の収穫・出荷作業をしていると、近所で畑をやっていて、時々ぼくの畑をのぞきに来てはおしゃべりしていく年配のお百姓・Hさんが、みかんを差し入れてくれました。
「何ていうみかん?」
「ワシントンっていうんだ。ネーブルだ~。普通のネーブルより香りがいいぞ~」
Hさんの放ったらかしのみかん畑、薮のようになった中でもよく成るんだそうな。

ワシントン

今は昔のおはなし。
外国航路の船乗りが、アメリカでこのみかんの苗を手に入れて、船の上でドラム缶に土を入れて育てながら日本に持ち帰ったんだげな。
帰国して地面に植えたのは美浜(となり町です)のこと。
とある大地主が、これで一発当てようと思って、山にたくさんその苗を植えたんだと。
ところが何年たってもちっとも実を着けんもんだで、全部ふいて(引っこ抜いて)桑の木に植え替えたんだと。
20年は成らずに我慢せないかん、20年貧乏せないかんってことだ。
だで、こいつを「貧乏みかん」って言うだがね。
ここいらじゃ有名な話だ。みんな「貧乏みかん」って呼ぶんだぜ。
* * * * *
夕方家に持ち帰ってさっそくひとついただきました。
オレンジ系の爽やかな味と香り。
調べてみると、ネーブルオレンジの品種に「ワシントン」ってのが確かにありました。
アメリカ・カリフォルニアからの輸入ネーブルの多くはワシントンだとのこと。
そしてワシントンの元となる木は19世紀初頭にブラジルからアメリカにもたらされ、その後のカリフォルニアのオレンジ産業隆盛の基礎となった品種だとのこと。なんとネーブルの本流ともいえる品種だったんですね。
日本では約120年ほど前に和歌山県で栽培が始まったとありました。

いただいたこの「貧乏みかん」、果たして本当にワシントンなのか定かではありませんが、この地では江戸期より海運業が栄え、明治以降は新しいものを旺盛に取り入れて様々新たな産業が生まれては消えていった歴史や風土を思えば、さもありなんという話のような気がします。

さて、今日はこの後、こんどは岩さんがちぎりたてのポンカンを持ってきてくれました。
近所の農家で、みかん栽培をやめたものの、まだ少し残っている木に成る実をタダでちぎってもらってきたそうです。
もともとみかん栽培の盛んな当地。今では、農家経営としての露地栽培はめっきり減って、残っている多くはハウス栽培なのです。
ぼくも一昨年、借りていたみかん園を地主さんに返すことになって、みかん栽培から撤退。
自分で作ったみかんを口にすることがなくなって丸2年になります。
ちょっとさびしいのですが、それでもこうして人さまからちょくちょくいただけることは嬉しくありがたいことです。
その季節、その土地に相応しい自然の恵みを享受できることは、じつに楽しく豊かなことですね!
相変わらず懐は乏しいんですけど…




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ふき村・黒田農園

Author:ふき村・黒田農園
知多半島の真ん中、武豊町冨貴(ふき)地区で有機農業をやってます。
「一人農業」で畑も田んぼも…農薬や化学肥料を使わず日々キリキリ舞いしながら、でも適当に手を抜きながら?「ぐうたら」と開き直って、少しでもおもしろおかしく暮らしたいな…。
・・・と呑気な「一人農業」から一転、現在は3人の農業研修生を受け入れ、日々にぎやかに奮闘中?!
★連絡先はホームページにて
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